第6回 エコツーリズムフォーラム2017

 

地域着地型観光DMOによる瀬戸内海エコツーリズムの運用

~多様な景観と地産を「なりわい」とする元気な島々の活性化に向けて~

 

 

2月18日(土曜日)、

「第6回エコツーリズムフォーラム2017

 -地域着地型観光DMOによる瀬戸内海エコツーリズムの運用-」を

広島教育会館 ホテルチュリッヒ東方2001(広島市)にて開催し、

約80名の方にご参加いただきました。

 


 

 

今回のフォーラムの主旨は、以下の通りです。

 

**趣 旨***********************************

 

日本国内は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、

外国人旅行者(インバウンド)を対象とした

新たなツーリズム構築の為の施策や地域着地型DMOへの活発な動きが見られます。

 

また、瀬戸内海では、

平成27年に瀬戸内海環境保全特別措置法の一部が改正され、

「豊かな海」を目指して、

自然景観と文化的景観の活用と保全に向けた取組みを行う事が定められ、

柱の一つに「エコツーリズムの推進」が明記されました。

 

一方、瀬戸内海の島嶼部や沿岸域は急速な過疎化が進行し、

無人島化による古来の風土や伝統文化が消滅し、

自然環境資源の管理も不可能となってきた課題が浮き彫りとなっています。

 

そこで、「第6回エコツーリズムフォーラム2017」では、

瀬戸内海における「地域着地型DMO」の、

適正で効果的な体制を構築するためのあり方について考えていきたいと思います。

 

素朴な自然環境資源・文化歴史的資源や景観を観光資源として活用しつつ、

従来の地域の価値と賑わいを取り戻すことを目標として、

新たな生活システムと経済活動を創生し、

人々が「なりわい」としての生活形態が実現するように

エコツーリズムの推進を図っていきたいと思います。

 

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基調講演では、国土交通省観光庁 観光地域振興部 観光資源課の

蔵持 京治 課長 にご登壇いただき、

観光庁が進める「日本版DMO」の形成に向けた取り組みについてお話しいただきました。

 

続いて、当協議会の上嶋英機会長が平成28年度の瀬戸内ツーリズム推進協議会の活動を報告し、

今後の地域着地型のDMOとエコツーリズムの方向性についてご説明いたしました。

 

 


 

 

 第2部のパネルディスカッションでは、

 「瀬戸内海の資源価値を磨き活用し継承する観光スタイルのあり方

  ~地域着地型観光DMOによる個性的なエコツーリズムの運用~」をテーマとし、

  総合討論を行いました。

 

  パネリストとして、

 

 日本版DMOを推奨する 

   観光庁(日本の観光施策)からの提言として前述の 蔵持 課長、

 

 世界(オーストラリア等)の視点から

 和歌山大学観光学部 副学部長の 加藤久美 教授、

 

 瀬戸内海のDMOの視点から

 一般社団法人 せとうち観光推進機構の 岩瀬俊一 事業副本部長、

 

 国内のエコツーリズム先進地域からの発信として

 愛媛県石鎚山系エコツーリズム推進協議の 片岡正雄 会長、

 

 弓削島(愛媛県北東部に位置し、しまなみ海道に隣接する島)で長年ご活躍されている

 株式会社しまの会社の 村上律子 代表取締役 にご登壇頂き、

 

様々なお立場からのご意見をいただきました。

 

 

 

 全体のコーディネーターは、当協議会の上嶋英機会長が務められ、

 

 今後の瀬戸内海の沿岸海域や島嶼部における「地域着地型観光DMO」の在り方、

 瀬戸内海島嶼部からの独自の商品(ブランド)の発信、

 リピータの確保、イベントの開催など、

 

 過疎化する瀬戸内海の島嶼部の活性化の在り方、

 沿岸域や島嶼部の地域観光との関連性、地域の外国人対応(インバウンド)、

 人材育成と地域活性化への貢献など、

 

 地域着地型観光DMOによるエコツーリズムを運用するための

 貴重な意見や考え方を知ることができました。

 

 

 

 

フォーラム終了後は交流会を開催し、

フォーラム中には聴けなかった話や意見交換ができ、

今後の活動に参考となる有意義な時間を過ごさせていただきました。

 

 最後に、お忙しい中足をお運び頂いた参加者及びご登壇の皆様、

   本フォーラムを開催するにあたってご後援・ご尽力頂きました関係者の皆様には、

 この場をお借りしまして改めてお礼申し上げます。

 今後とも、当協議会の活動にご理解・ご協力の程、お願い申し上げます。

 

                                記:藤元彰士